2024年の受賞の話

 昨年2024年、Amazonさんが『縦読みマンガ大賞』を開催されていたのをきっかけに、描いた作品をwebtoon関係の賞や企画に出してみたところ、ありがたいことにいろんなご縁をいただくことができました。そのことについて記してみたいと思います。一つ言えることは、メールのチェックは大事だということ…!

それにしてもwebtoonは個人作家さんを求めて育てたいんだろうなあ…という気持ちです。運が良かったなとしみじみ思います。

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Amazon 縦読みマンガ大賞

 べらぼうに賞金が高く、参加しない手はないとおそらく多くの作家が参加したこの賞。ただし審査の基準については「”読まれた数・いいねの数”も審査の対象に」ということで、SNSなど外部からの読者がいることを前提にした賞だったのだろうと思っています。つまり読者さんが作れてない作家は圧倒的に不利。……あるいは、審査員の方が事前に「こういった作品が読みたい」という記事を書かれていて、それに対してストレートに作られた作品が最終候補にあがっていたな……と。

 賞にかすりもしなかった理由を悶々と考え、特に連絡も来ないのでダメだったんだなあと多少落ち込み、そもそも自分自身の作品の一番の欠点を上げるなら「未完成だからだろ!」それはそう!完成させる力は何よりも大事!!!!! 分かってるなら描きましょう。

 そんなわけで、落ちてしまったものの、タテヨミだからSNS投稿しづらいなあ……とせっかく作った作品なので、別のところに出してみることに。

Pen NEXT「Webtoon部門」

 元講談社のムラマツさん(@yogoharu5535)を講師としたワークショップ。

 この企画を知ったきっかけはというと、studioZOON関係者の方から一通のメールが届いたからです。そもそもなぜstudioZOON関係者からメールがきたのか、と言いますと、実は2023年末、studioZOONさんに「webtoonのネーム作家希望」としてポートフォリオを送っていたことがきっかけです。「現状お仕事がない」と年明けにお祈りメールをされていたものの、メーリングリストに登録されていたのでしょう、私のメールアドレス宛にこのワークショップの案内が届いたのでした。落ちたけど応募していてよかったです。

 (「ウェブトゥーン部門」のところでリンク飛んでいただければと思います。)参加されたのは私含め5名。みなさんすでに漫画家さんだったりコミック配信の中の方だったり、個性豊かな面々が集っていました。…で、やはり「Amazon 縦読みマンガ大賞がきっかけでwebtoonを描き、選外だったもののせっかくなのでこのワークショップに参加した」と言っており、考えることは皆同じ……!笑

 ムラマツさんは話してみるととてもユーモアがあり、おしゃれな方でした。そして言語化の神。そして腕から手にかけての造形が美しい……ことをあとあと伝えると、引かれることなく(内心引いていたかもしれません)手を差し出して写真を撮らせてくれました。優しすぎませんか? というかまじですみません。

 ワークショップに参加し、webtoonがなんたるか、現状や未来についてお話を伺ったあと、「ピッ●マかLI●Eマンガで1位をとれる作品の企画ネームを考えてください」というお題を出されて執筆。大賞は逃しましたが、特別枠として副賞をいただきました。わーい。今年中にどこかで発表できそうです。

第2回ジャンプTOON AWARD

 こちらとのご縁もメールでした。だいたいメールが何かを運んでくれるな…。みんなメールはちゃんとチェックしましょう。ジャンプルーキーからジャンプTOON AWARDが開催されるよ、といった旨のメールだったかと思います。自分の作品はジャンプっぽくないという意味で投稿はしていなかったのですが、ジャンプルーキーの広告収入でどれだけ稼げるんだろう……といったことに興味があり登録していました。

 「最終候補」受賞のご連絡をいただいたとき思ったのは「未完成なのに受賞して大丈夫なの!?!」という1点。その疑問について編集者さんに尋ねると「作品自体は全く評価していないです」とズバッとしたフィードバック。笑いながら、信用できすぎる……!と、しばらくやりとりをさせていただいておりました。

 最終的に自分の描きたい企画・作品の方向性、(先にstudioZOONさんでお話もしていて)週刊連載2本はさすがに難しいな……(それはそう)と判断し、ひとまず1つの連載/企画にコミットすることに。一旦お断りをさせていただきました。せっかくご縁をいただいたので、2つ同時にどうにかできないか……とあがいていたのですが、どちらも中途半端になりそうだったのでそれはそれで失礼だなと感じたのもあります。とても面白く素敵な編集者さんだったので、今後、またご縁があったら是非ご一緒したいです。

今後について

 編集者さんや出版社さんとご縁ができ、とてもありがい2024年でした。ここがゴールではなく、ここからがスタートかと思うので、身を引き締めて頑張りたいと思います。

 そんなわけで、「物語が描ければいいや」とwebtoonを頑張っていこう!と意気込んでいた2025年の年明け。紆余曲折あり、現在studioZOONさんにて版面漫画(横読み)の連載企画を準備中です。(なんで?)大人の事情です。個人的には版面漫画で商業デビューは憧れでもあったので、このチャンスをありがたく受け取って精進していきたいと思います。

 思い返せば、現在担当させていただいている「ネーム担当」の仕事も、「webtoonネーム担当」として応募メールを送りまくった先でたまたま「版面漫画ネーム担当」としてご縁があり……結局は版面漫画を描く運命なのかなあなどと感じているところです。両想いじゃねえか……。(?)

 どこからご縁があるか分からないので、メールのチェックはこまめに!笑&行動する、は大事だなと思いました。

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