1月振り返り

もう1月もおわりですのよ…?!びっくりしますね……。ほぼ漫画描いてない(漫画4p、らくがき数枚くらい)中で、こそこそ漫画読んだり現実逃避をしていました……。

目次

少女漫画に見せかけた群像劇『スキップとローファー』(漫画)

スキップとローファー』(9巻以下続刊)

 アマゾンプライムビデオでも視聴できます。(アニメは1~4巻までの内容なので、アニメ見た方は5巻から続きが読めます。)キャラクターがたくさん出てくるんですが、誰一人としてモブがおらずみんな濃い……主人公とヒーローだけの話ではなくあらゆるキャラクターの内面を掘り下げた群像劇という印象です。だからこそ少女漫画が好きという方以外にも、いろんな人に受け入れられているのかなと。もちろん、主人公みつみちゃんと嶋くん(メインヒーロー)の恋模様も素敵です。
 作者の高松美咲先生曰く、人間の暗い部分を描きたい思いから、そのままでは暗くなってしまうところを少女漫画の皮をかぶって多くの人に見やすいものにされているとのことです。(『スキップとローファー』高松美咲「王道な少女漫画設定を入り口に、心の機微を軽やかに描きたい」

演出うますぎ『私の夫と結婚して』(ドラマ)

 『私の夫と結婚して

アマゾンプライムビデオの日本ランキングトップ10がほぼアニメで染まる中、ついにトップ1になった韓流ドラマ。韓国ドラマお得意の復讐系(原作は縦読みマンガ)か…とどろどろ苦手なため見るのを躊躇ったのですが、1話目からお父さんのエピソードで泣き意外とコメディ要素も強くてキャラクターたち可愛いし、何より男女推せるーーッ 愛の不時着ぶりの韓流ドラマにハマりました。毎週・月火に配信で2024.2月下旬頃完結予定です。配信が楽しみな作品が増えてうれしい限りです。吹き替えはないため作業しながらは見れない。

ネタバレ含む感想文

 原作の縦読み漫画も少し読んでみたのですが、縦読み漫画は(読者層がライトに漫画を楽しむ人が多いため)いかに「簡潔にわかりやすく描くか」「悪役はとことん悪役のまま描く」等と聞いたことあるので、そこにさらに肉付けしていくとこうなる(ドラマ)のか……というのもわかって面白かったです。(ドラマでは悪役たちもなんだかんだ良いキャラしてるな~と思う。)

 1シーンや1エピソードからわかるキャラクター性の表現もよくて、親友から贈られたピアスをつけた主人公に対して「それは偽物です。わかる人にはわかる」と部長がいうシーンとか(=本物を見抜く能力がある地位にいる)、同じ言葉をいうのが部長の妹(とのちに判明=同じくらい良いものと知っている)であることとか……あと2023年のときはピアスの入った紙袋持ってる主人公に対して同じセリフを部長が言うんですが「紙袋でも偽物ってわかるの?!」という疑問と、いやまて部長なんかいろいろ知ってそうで怪しいな(部長も未来から来たとあとでわかる)……とさりげなく思わせるのもすごい。

 主人公の夫も、怒鳴って理不尽なこと言うのはもちろん、コーヒーこぼれて妻にかかってるのに「大丈夫?」ではなく「もったいない」って発言してる細かな部分がどうしようもないクズ描写でいいですよね。(褒めてる)

 不倫現場(ベッドイン中)を見て怒鳴り込むのよくある(?)場面だけどそこで飴玉舐めさせて喉詰まらせそうになるのもキャラクター性(あとのエピソードで飴好きとわかる)表したり、画面的に退屈させない工夫がてんこ盛り。

 腕の傷や赤い靴など、チラッと気になるカット入れながら(あとあとわかる)なんかあるのかな?と気にさせる仕掛けもうまくて、物語に飽きさせない工夫がすごい。1話目コメディ要素ゼロで重たい話だからそういうテクニックで気を引いてんのかな?しらんけどサランヘヨ

 舞い散る桜使って視線誘導しながら向こうからタクシーくる見せ方〜(トンネルを抜けると桜の花道)ヒロインがメガネ外した状態で視界ぼかして眼鏡かけてる視界クリアになるという切り替え…演出うますぎか。パク・ミニョンさん演技うますぎてお父さんのエピソードで一緒に泣いてしまうし感動からの→微ホラーの切り替えがカメラワークとBGMも含めて絶妙すぎん!?

 他の人より部長の映るシーンはコンマ何秒か尺が長く(漫画だとコマがでかいきっと)1話の時点でヒロインを6回助けてるのやりすぎ感もありながら(少女漫画1話目はとにかくヒーローをかっこよくかけ!って誰かが言っていた)、確実に読者に好印象を抱かせようとしてるのあっぱれです。部長はめがねかけてた方がいい派です。

 物語を飽きさせないようドキドキはらはらさせる(企画提出のシーン、同窓会のトイレのシーンなど)工夫が随所にあるな~と感じながら2度目リピートしておりました。
ハンズフリーで画面揺らす🟰主人公の心情表現?ホラー映画とかってこういうとり方してるのかな。

多少強引なところはあるけどそれもまあよし 音楽がちょっと古い部分があるのは10年前ということも意識しているのかもしれない 作り込まれてるなあ…

縦読み漫画『継母だけど娘が可愛すぎる』(Webtoon)

継母だけど娘が可愛すぎる

 Twitterで流てきた主人公と夫とのやりとりがかわいかったので読んでみたらやっぱりかわいかった。ときどきコメディタッチで描かれるキャラクターが面白いなと思いながら、絵がきれいなのと、女性の手の動きなんかが繊細だな~と思いながら、実際の歴史(事件)も盛り込んであって勉強にもなりました。

ディズニーには描けないミュージカルアニメ『ハズビンホテル』(アニメ)

ハズビンホテルへようこそ

 ディズニーには描けない王道ミュージカルアニメーション。
世界観の説明から始まりキャラクターたちの濃さすごい。恋愛非恋愛に限らずオタクはクソデカ感情が好きなわけですが(当社調べ)、アラスターとヴォックス、エンジェルとヴァレンティノ、エンジェルとハスク、1話目から関係性の匂わせが強すぎて思わず見入っちゃう。眼に見えるわかりやすい関係性もだけど細かなところの目線とか表情でこの2人なんかあるんかなという思わせもうまいな…(個人的には男女がやはり好きなのでアダムとイブ/ルシファーとリリスの夫婦とか、ゼスティアルおじさんとカミラママの関係が良いなーと思っています。)登場人物全てセクシャリティが違うのも海外アニメならではっぽい。
 そして歌ー!主人公が自分の願いを歌うところなんてどうみてもディズニープリンセス…!と思うけど絶対ディズニーでは取り扱えない内容は唯一無二すぎ。(「ディズニープリンセスが地獄に落ちたら」というコンセプトで作っているらしいです。)
 綺麗な世界も大好きなんですけど、それでも救えない部分はあって、みんな違ってみんなクズ(意訳)!って肯定してくれる第4話は励まされるよなあと思いました。
 YouTubeでパイロット版も視聴できます。スピンオフ作品のヘルヴァボスも変わらずキャラデザが良いものの、王道ではないため見る人は選びそう。

プロに学べ!『荒木飛呂彦の漫画術』(書籍)

荒木飛呂彦の漫画術

 メンタリストDaiGoさんがおすすめしてたので読んでなかった読むか!と思って読みました。ジョジョの夢おたくやってた頃に「身上調査書」を作っていた記憶がよみがえり……。ここまで事細かく書くの?と思いましたが、己が二次創作をする上でも、キャラクターのこういった情報ってものすごくネタになるし話を考えるのに役立つなと改めて大切さを認識したのでした。
 キャラクターもですが、世界観の大切さについても説かれていて確かに「この世界に行ってみたい」と思える作品(ハリーポッターとかARIAとか)はそれだけでコンテンツになるよな~と改めて創作漫画作りのたいへんさを感じ……最後に手の平をかえしてくる感じは荒木先生だなという感じがします(笑)。自分だけの黄金の道をゆけ!「作品に正解はない」と元気がもらえる本書でした。

光の表現がうますぎる『結婚商売』(Webtoon)

結婚商売

 めちゃコミのランキングを読みながらいいなとなった作品。ヒロインのつんけんぶりは読む人によっては好みが分かれそうですが媚びてないのが新鮮で良いですね。
何よりも絵が……うまい……。ネームの演出力もうまくて、引き構図多用(背景たいへんそう)4話目の下女をひっぱたくシーンの主人公目線の流れるようなコマとか最高にCOOLだなと読んでいて思いました。あと光の描き方がうますぎる。
webtoonは分業制なので、プロット(ストーリー)→ネーム(コマ割や構図)→作画→着彩→仕上げ…と人の手に渡っていくのですが、ストーリーをいかに面白く演出できるかネームで問われ、ネームをもとにいかに自分の(人によって頭身も違うので)絵柄で映えるようバランスよく落としこむか作画で問われ、作画をよりよく綺麗に見せるか着彩で問われ、仕上げはお母さん……全部うめえ!
映画(ドラマ)的なカメラワークや演出が好きだなと思うんですが、この作品は加えて作画はもちろん「光」の表現がうますぎて世界を感じますよね……。
キャラクターはじいが好きです。(安定)

世界観が綺麗『シェイプオブウォーター』(映画)

シェイプ・オブ・ウォーター

 半魚人と人間の恋……ということでフォロワーさんからもおすすめされた作品。(ツェッドくんだね!)始まりから世界観の描写が綺麗で見入ってしまう作品でした。全体的に暗めの雰囲気ですがそれも綺麗……すべてを語らずに見せることで描いている作品だなあと(あとあとの考察ブログが助かる)。「用を足す前に手を洗って、用を足した後に手は洗わずに飴をなめる」という「こいつ生理的に無理だな」と思わせる(意図があるのかはわかりませんが)キャラクターの描き方もうまいなと。

そのほか

主人公とヒロインが珍しく恋愛しない『正直不動産』(ドラマ)とか、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(映画)も世界観がかわいくて面白かったです。『きみはポラリス』(小説)の中の『森を歩く』のキャラクターがすごく好きだな~と。「君と森を歩きたい」ってセリフ、いいじゃん……。

改めて今年何をしたいのか考』てみていたのですが、
・タップダンス(というか運動
・創作漫画1本でも仕上げる
・成人向け漫画1本仕上げr
・二次創作もする
・お役立ちコンテンツ作る
あたりかな~~絵日記は? 自分の好きなことになるべく時間を割けるようにする!というのが今年の目標です。

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